実習

2022/04/26,27 地域見学実習(道央)

実習

地域見学実習として、芦別に一泊二日で見学に行ってきました。
複数個所行った種類もありますが、下記種類の見学に行きました。
①製材工場、土場
②木質バイオマスチップ製造工場、木質チップボイラー見学
③除伐現場、地拵え現場

①製材工場、土場

土場
シナノキ

土場とは、下記辞典を意味します。

1 床を張らないで地面のまま利用する所。 土間。
2 切り出した材木を一時集めておく所。

https://kotobank.jp/word/土場-584441#:~:text=場」の解説-,ど‐ば【土場】,一時集めておく所。

木が積んであるところを見たことはあると思いますが、木の用途などにより状況が違います。
上記写真は、散水機が備え付けられており、木が乾燥しすぎて割れてしまうのを防いでいます。
製材工場の土場なのですが、工場により散水機の有無の差がありました。

単板(一枚板)、合板(薄くカットしたベニヤを複数を縦横縦…と組み合わせ接着)を見学してきました。

合板:お湯に漬けて柔らかくし、樹皮むき、(大根のような)かつらむき、切断、乾燥の流れを見ましたが、
0.2mm台のかつらむき直後は、まだ水分が多く柔らかい且つぐにゃぐにゃでしたが、
(手で裂くことはできても、突いて穴はあけれなそうな硬さ)
乾燥の後は、結構な硬さがありました。
これを縦横に並べて接着すると信頼できる硬さになる。というのが実感できました。

人生で最大の丸太を見ました。海外輸入のホワイトオークの丸太です。
チェンソーで切ることはできないでしょう。(機械伐採)
現代であんなでかい木を伐採、輸出できる余裕があるというのは凄いなと思います。
機械伐採ができる平地で、数百年は育った伐採できる木が残っているとは。
日本ならあの太さ「ご神木」として残されているぐらいじゃないでしょうか。

色々な工夫をして、木材の価値を高めていることを確認しました。
・出荷先にあわせて、熱と風で木の色を変える。
・冷凍庫で素材の劣化を抑える。
・機械化により、品質の確保/速度の上昇


建築用のプレカット(建設現場で切断しなくていいように事前切断)の見学も行いました。
建物の設計図から、木材用のCAD設計図を書き起こし、CAD設計図に従いカットを行います。

建築業界からの要望でプレカット需要が増えている模様です。
[2022/04/25 労働安全衛生]との関連で、下記の考えが浮かびました。
・市街地である建築では、迅速な撤収が求められるため、工期の短縮が重要
 (周辺住民への理解。建築作業員はまだしも、交通誘導の人員の工賃。)
・製材工場は建築現場に比べると限定空間であり危機予知が行いやすい。
 建築現場で、カンナやノコで作業し、それを踏んで事故とか予知しづらいことは避けたい。
・建築業界では、プレカットを推し進める
・プレカットによる建築のみが行える人員が増え、さらにプレカットが進む
・その代わりに、製材工場側が忙しくなり、死傷率を減らせない

製材工場は限定空間ではあるので、危機予知はまだしやすいのでしょうが、下記の違いはあるのかと思います。
・生ものである木を加工する製材工場(カットしてみると予想外に木の内側に虫食い等ありうる)
・物を組み立てる建築現場(材としては予想外のことは少ない)
ある種の原木の購入額と加工後の販売額を聞きましたが、生もののための廃棄率を含めると、そんなに利益が出ていなさそうに思いました。
※基本的に木材は直線のため、原木が曲がっていると、直線の外側は使用できない

生ものであるため個体差があり予想外の現象が発生したり、利益が薄いため対策しきれなかったりしそうという感想です。(できるだけ対策はしているのでしょうが)

②木質バイオマスチップ製造工場、木質チップボイラー見学

粉砕機
粉砕機の見学

こちらの土場は散水機はなかったですね。
燃料を作成しているため、水分は飛ばさないといけませんからね。

上記の移動式の粉砕機で乾燥した丸太をチップにしています。
実働を見せていただき、粉砕した直後のチップ。湿ってるように感じました。
置き場にあるチップ。湿り気を感じませんでした。含水率30%~40%で出荷しているようです。

出荷先で上記チップを使用した、木質チップボイラーを見学した際に、
チップの含水率のチェック表を見ましたが、含水率20%~40%ぐらいとなっていました。
チップ化すると断面量が増えるため、乾燥が早いのでしょう。

海外からの輸入の重油と比べて、国内生産のチップ用の木は値段変動が起こりづらく、
安定した熱エネルギーの生産が行える。というのはリスクの低減としていいのでしょう。

粉砕機について、気になったのでちょっと調べてみました。
・なぜ可動式(クローラー)を使用しているのか?設置式の方が安いのではないか?
 ※キャタピラーは、米国キャタピラー社の登録商標

私の認識誤りでした。設置式の方が初期コストが高いようです。
生産量は設置式の方が高い気がしますが、生産しても売り先が確保できていないなら、
初期コストが安いほうを選びますよね。

③除伐現場、地拵え現場

植え付けから13年ほどの現場で除伐する。というところに行きました。
こちらは、植え付けから初の除伐(植えた木以外の育った木を切る)らしいです。

下刈りで、小さいころに他の樹は切られていたからでしょうか、除伐対象も小さく、チェンソーでテンポよく除伐されてました。
同じ現場でしたが、数m離れた急斜面と緩斜面。全然残っている木の数が異なりました。
緩斜面:植えた木がほぼそのまま残っている感じで並んでいる。
急斜面:ほぼ植えた木が残っていない。
水平距離で間隔を取って植えるため、急斜面の方が植える直線距離は離れる。のですが、
それ以上にネズミの被害が多かったようです。

今年から、植えた木がなくなっている場所に、他の木が育っている場合は、伐採しなくてもいい。となったらしく、植えた木と同程度の木は除伐から免れていました。
今年からであり慣れていない。現場で判断する個人により免れるかどうかは分かれそうですが、一律伐採して、木の空白地帯を作るよりは、しっかり根を張り光合成をしてもらえるようになったのはいいことだと思いました。

芦別市は、伐採と地拵え/植付一貫で行っている企業がないらしく、
地拵えの現場は、手作業で植え付けの準備を行っていました。
国が推進していても、企業がなければできないですもんね。

重機を使用していませんでしたが、農業用の機械を使うなどで手間の軽減をしているようでした。
段畑とか高度差のある不整地を考えると、そりゃ利用できる機械はありますよね。

北海道が取り組んでいる「スマート林業EZOモデル構築協議会」の紹介もあり、
iPhone13からはレーザー測定ができるようになったので、それを利用して、
樹高や幅、材積を出すアプリを検証中。との話がありました。
専用機械を買わないで一人で計測できるのはお手軽ですね。
バーテックスのトランスポンダーを刺しなおすのも手間だと思いますから。

北海道:スマート林業の推進 のページです
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/rrm/01_rinmoku/smartringyou.html
ここにあるYoutubeの動画
「ICTでスマート化する北の林業 現地実演・試行支援 in 富良野市」の12分辺りから紹介される「OWL」。
これ便利ですね。ササが多いとちょっと困る。という話もされてますが、それはバーテックスでも同じだと思いますし。
GPSで範囲を決めたら、ドローンがOWL用に自動撮影してきて、本数/材積出してくれたら、もっと嬉しいのですが・・・

その他

一泊二日のため、「あしべつ宿泊交流センター」に宿泊しました。
他にお客さんがおらず北森カレッジのみのため、食後も食堂や各部屋などで交流しました。
まだ入学して2週間であり、話したことのない同級生もいたのですが、
先生を含めてカードゲームをしたり、交流を深めました。
それにしても、朝夕食が美味しかった。

昼食は二日とも、旭ヶ丘公園で弁当を食べました。

食後の集合時間までは、登り棒を上がったり、懸垂したりと元気いっぱいです。
※写真の人物は全て関係者

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