林業試験場、林産試験場から講師を招いての授業です。
森林環境科学 環境と植物(緑化管理)
A.北海道らしい街路樹
樹電 道 電樹
木柱 道 柱木
〃〃 道 〃〃
〃〃 道 〃〃
道の左右に電柱とトドマツなどがずーっと続いている。
道に対して風(雪)が強いまま吹き込まないように、道路の緑化がなされていたりする。
ちなみに、日本街路樹10位以内に、トウヒやトドはありません。
北海道こんなに広いのに。
ちなみに、北海道で一番多い街路樹は イチョウ ではないかと。
防雪林としてトウヒやトドは勝てないかぁ。
B.植樹の歴史
・奈良時代
平城京から緑化を実施
中国を参考に、枝垂れ柳を街路樹として植えていた。と和歌などから推測されていた。
2017年という最近になって、ヤナギの街路樹跡が見つかった。
景観形成、木陰、やすらぎ。をこの時代から求めて作られていた。
・安土桃山時代
※熊本城 加藤清正の場合
杉を切り倒して敵の侵入を防ぐため。木が小さい場合は、菅笠を被せて兵隊と誤認させるため
材木、日陰、火山灰のチリが舞うのを防ぐ
・江戸時代
※五街道往還並木の場合
景観形成、緑陰形成、道路幅の確保(農家が勝手に畑を広げないように)、目的地を分かりやすく、目印、材木
在来の人がボランティアとしてやらされた。
C.明治以降
政策により街路樹は道路の付属物として定められた。
D.機能
・沿道環境保全機能
日陰、防塵、酸素排出、雨の全てを一気に通さない、水の吸収(大きいと1日200-400L蒸散)
・交通安全機能
遮光機能、視線誘導機能、衝撃緩和機能(低木に突っ込んで衝撃緩和)
・防災機能
延焼防止機能(関東大震災で判明)
E.街路樹の課題
・問題点
大きくなりすぎ、根っこが地面を盛り上げる、電柱への干渉、病害虫
樹木の内部が腐っていての倒木
北海道:ナナカマド、ニセアカシア、プラタナス類 が多い
F.アーバンフォレスト(都市森林)
アメリカ サンフランシスコを参考に広まってきた。
アメリカは多種多様な人種などがいるため、共通の価値観(金銭)による評価を行って緑化を行った。
公共の街路樹に1ドル費やすごとに4.37ドルの利益を得られる。 という算定となった。
日陰や酸素や水、材木の話でしょうね
※itreetoolsというアプリで、投資、管理費、利益の収支まで見れるらしい
感想:
F.緑化による利益。統計と同じくいいように数字は選んでいるとは思うけど。
必要なことではあるからねぇ。数字のマジックとかはどこでも使うからなぁ・・・
森林環境科学 環境と植物(希少植物)
A.言葉
IUCN,レッドデータブック(2001年)、北海道レッドリスト(2019年)と情報の新旧があり、
希少種→準絶滅危惧種とか使われなくなった言葉があるので、文献を調べるときとかは気を付けよう。
機関によってランクの分け方や名前が違う。
レッドリストの解説書でレッドデータブック。という本も出てる。
B.希少種保護について
捕獲、採取、損傷や譲渡等で規制違反を行った場合
個人:5年以下の懲役または500万円以下の罰金
法人:1億円以下の罰金
C.植物の繁殖
有性生殖:花を介して受粉を行う
特殊な花、特殊な受粉方法。スズメバチを受粉に使う植物もある
無性生殖:体の一部から新しい個体を作る
D.光合成を辞めて菌に寄生する植物もあるが、多くは絶滅危惧種に指定されている
E.防風林
北海道の防風林の22%更新を必要としている。
50年以上で更新していないような場所は、櫛の歯が欠けるようになり、むしろ風を強める効果も。
防風林の生物多様性も大事。
ヤチカンバが防風林で育ってる。防風林以外にはいない。
昔はヤチカンバがいる湿原に作った防風林。
有性生殖ではなく、無性生殖。
防風林ができる前から育成してた木の萌芽更新っぽいね。
マーキングするなどして、保全作業の上で更新伐しよう。
アサマシジミ、ナンテンハギの関連や更新施業や草刈りの影響。
美唄のクロミサンザシ、チョウジソウは有性生殖。
保全をしたうえで草刈りすると実生が発生する。
F.質問回答
保全等は事業体にはコストになる。デメリットに対するメリットはあるのか?
→クラウドファンディングとかかな。
感想:
A.うちら研究者じゃないから、細かい内容は覚えれないし授業されてもなぁ。
色々リストがあるけど、仕事で懸念が出たら、今の最新はこれをwebで確認しよう。
新しい情報あるかもだから、気を付けようね。 の一言でやめといて欲しい。
E.一部地域の防風林の絶滅危惧種の個別の特性を踏まえた施業の例を長々と。
その施業地に就職する人以外に関係ないなぁ。という感想を持ってしまう話の流れ。
その地域に行って、気を付けるべき植物を教えてもらい、それ以外の植物は気にしない。になるだけだな。
これを一例として、レッドリストを発見したら、保全方法を工夫しよう。と言いたいのだろうが。
森林環境科学 環境と植物(河畔林)
A.河川の樹木
川の氾濫などで水に浸かる場所、浸かりづらい場所があるため、住み分けがある
←水辺 離れたところ→
ヤナギ・ヤチダモ、ハンノキ、ハルニレ、オニグルミ、サワグルミ、トチノキ、カツラ、オヒョウ、ミズナラ
B.ヤナギ
・ヤナギは種が川を流れ、水位が下がった際に岸に残るとそこから芽を出す。
※草のように一杯芽が出る
・河川の水位と各種ヤナギの種子散布時期を見ると
オノエヤナギ:5月散布。水位が高い時期がこれから来る。
ドロノキ:7月。水位が低くなった後。
ちょっとした雨で水位が上がるので、冠水に強いかというと、弱い。
オノエヤナギとか2カ月水に浸しても、発芽率は変わらない。強い!!
・編柵工 という、ヤナギを編み込んだ柵を護岸に使うと、植林も一緒にできる。
C.河川植樹の時期について
・秋植栽:地面の凍結により水が吸えなくなる。根が伸びない等で、増水で流されやすい。
ヤチダモばっか残りやすい。
・春植栽:冬の問題が起こらない。ヤチダモ以外に、ハルニレ等も残った。
※雪が多く凍結しない地域では問題ない。かも。
D.河畔林の多面的機能
・日陰(水温を上げない)、有機物供給(落葉、昆虫落下等)、倒木供給(隠れ場所等)、水質浄化、栄養塩の除去、水生/陸上生物の生息場所など
街路樹より生き方に影響を与える。
E.川の食物連鎖
落葉は、虫だけではなく魚も食べる。
落ち葉より、緑のまま落ちた葉っぱの方が栄養があって人気。
落ち葉に虫が付き、その虫を魚が食べる。というのもいい。
F.河川の富栄養化
牛の糞尿等で窒素などの富栄養化が問題となったことがある。
河川に直接 糞尿などが流れ込まないように緩衝地帯としての林を作ることにより、
河畔林が必要。となった。
G.河畔林帯の必要幅
日陰~水質浄化をおこなうためには、樹高20~30mあるとして、幅も20~30m欲しい。というのが多くの科学者の意見。
森林環境科学 環境と植物(海岸林)
A.海岸でなぜ樹木は枯れるのか
飛来塩分で枯れる
広葉樹:枝の傷や葉の落ち葉の痕などから塩分が浸透して枯らす
針葉樹:葉が先に枯れる。さらに飛来塩分が多いと芽まで枯れる。芽が生きてればいける。
潮風に強い植物でも、強風で砂がぶつかり傷ができると塩で枯れる。砂への防壁があればいける
冬に枯れる:雪は塩分を洗い流さない。雨は洗い流す。
B.斜面に対する塩分量の変化
大 小大大小
_______
/
/ 斜面
___________/
斜面の根元:塩分低い。その上空は多い。
斜面自体 :塩分多い。
斜面の終わり:塩分多い
斜面の終わりからちょっと:塩分低い
風の流れ。
C.耐塩風性
・日本海側から採取した樹木はやはり潮に強い。
同じ樹種を並べて海岸林として植えると、やはり内陸のは枯れる。
・ミズナラは特殊な進化をして塩に強い。
稚内のミズナラは、芽鱗腋芽という冬芽と違う感じの芽の出し方をする。
D.海岸林の育て方
・単独植栽はダメ。集団で植栽する。
・犠牲林を壁に、トドマツなどのメインを植える。
犠牲林は萌芽能力が高い、枯れても他から生えてくるような樹種を使う
・塩に強い地域の樹木を使う
・手入れがあまりされない場所は落葉広葉樹。
・防風垣は効果あるが、距離が離れると当たる。過大に期待しないように。
海から離れる、斜面の終わりからちょっと。 などの位置が大事。
高さが大事。低いとあまり効果がない。
E.日本海側の沿岸の木材生産
3km未満だと3.6mが1個取れるかどうか。6km離れれば問題なし。
太平洋だとまた違うんだけど。
F.海岸性植物の育て方
・ハマナス等は秋に種をまくこと。春に撒いたのは芽が出ない。
・畑に播種と海岸に播種だと、畑の方が発芽率は良い
海岸じゃないと暑さでやられる種類もある。粘土質の硬い地面は苦手。
発芽してから海岸に移し替えするのがいい。
・播種より地下茎で育てたほうがいいものもある
・平坦地に植えるより、山を作って条件を変えてやるほうがいい


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