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2022/11/29 森林経営、木材加工

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森林経営 保安林制度

A.保安林とは
 森林の有する公益的機能に着目し、これらの機能を発揮する必要がある森林を法律に基づいて指定される森林。
 伐採や土地の形質の変更などを制限し、その森林の適切な保全と森林施業を確保するもの。
行為制限
・流木の伐採:都道府県知事の届け出許可(指定施業要件範囲内であれば許可される)
・土地の形質の変更:家畜の放牧や土石樹根の採掘、開墾その他
 都道府県知事の届け出許可。保安林の働きに支障がでないと認められれば許可。
・植栽の義務:伐採の後、木を植えなければ森林状態に戻らない場合は、2年以内に植栽すること。

 ↔普通林:保安林以外

B.保安林の目的
 区分:11種類
 種類:17種類
 森林に対して複数種類の指定が可能。
 ⑤防風保安林かつ⑩防霧保安林。など 
 

① 水源かん養保安林
② 土砂流出防備保安林
③ 土砂崩壊防備保安林
④ 飛砂防備保安林
⑤ 防風保安林
⑥ 水害防備保安林
⑦ 潮害防備保安林
⑧ 干害防備保安林
⑨ 防雪保安林
⑩ 防霧保安林
⑪ なだれ防止保安林
⑫ 落石防止保安林
⑬ 防火保安林
⑭ 魚つき保安林    水面に影を作ったり、流れ込む水の汚濁を防いだり、魚の繁殖を助ける
⑮ 航行目標保安林   船舶の航行の目標となって安全を確保する
⑯ 保健保安林     森林レクリエーション活動の場
⑰ 風致保安林     名所や旧跡、趣のある景色などを保存する


C.保安林の大きさ
 北海道544万haの68% 377万ha(うち国有林306万ha)
 うち水源涵養保安林が278万ha(74%)

D.指定施業要件
・用語定義
 主伐:皆伐:樹木は全部または大部分伐採すること(択伐の範囲を超えて行う)
    択伐:森林の構成を著しく変化させることなく、逐次更新を旨として行う伐採
    (抜き伐りや10m未満の帯状伐採伐、伐採によって生じる無立木地面積が0.05ha未満の伐採)
      無立木地面積:木の大きさで図るらしい。 樹冠ではない。
    禁伐:原則、伐採は禁止
 間伐   :樹幹疎密度が10分の8以上のうっ閉した森林で、
       森林の持つ諸機能の維持や利用価値の向上を目的とした伐
・伐採方法ごとの限度
 皆伐や間伐、択伐によって限度量あり。
・許可申請書
 皆伐許可申請、択伐届出など6種あるが、それぞれ申請書等提出時期が異なる

E.保安林内間伐届出書の記載練習

F.林地開発許可制度
・普通の林業会社であれば関わらないけど、森林の話だし…
・民有林(保安林などを除く)の開発にて、森林の有する公益的機能の観点から審査を行い、
 災害の危険性などから支障が無い場合許可を行う制度
・土地の形質を変更する行為
 別荘地の造成、スキー場の造成、太陽光発電など
・1ha以上を超えるものが対象

感想:
D.択伐による主伐と間伐の違いは?
 主伐は更新が必要。間伐は更新が必要ではない。
 広葉樹林における、これ高そうだから切ろうは、どっちでも申請できそうだな。
E.北森カレッジの授業で、ハーベスタやチェンソーによる伐採。
 間伐届出書出してる。あたりまえだよなぁ。

木材加工 木材の構造と特性

北森カレッジのお隣、林産試験場から講師を招いての授業です。

A.木材の乾燥と狂い
オーアイ・イノベーション株式会社 第2章 収縮と割れ
 「木取りによる変形」 を見るとわかりやすいと思います。
 木材の位置によって狂い方が違います。
・薄い板と厚い板だと、厚い板の方が割れやすい。
 →薄い板は反ることで木材の内部の力を逃がす。厚いと反れないため内部の力が溜まっている。
  そのため、厚い方が力に耐えられず割れやすい。
・柾目と板目では、板目の方が割れやすい。
 柾目は均一に乾燥収縮する。板目は年輪の数に差が出て収縮に差が出る。

B.木材の収縮
 接線方向(T):半径方向(R):長さ(繊維)方向(L)
 10:5:0.2~0.5 の比率で縮む

計算は板目柾目がわからないと話にならない。。
板目:接線方向(T)の収縮
柾目:半径方向(R)の収縮

※画像は講師の自作を流用許可済み

材ごとの含水率ごとの一覧表を使用し、収縮の計算を実施
・板目材の収縮サイズ      Tを使用
・芯持ち材の収縮サイズ     Tを使用 ※芯持ちは側面が板目になるため。
・板目の含水率変化によるサイズ Tを使用

C.含水率の測定
・計算方法
 含水率(u)=(W1/W0-1)*100
 W1=含水率を測定したい対象の重量
 W0=全乾重量
・含水率計について
 日本住宅・木材技術センター に登録/認定された機器を使うこと
・材ごとによる含水率基準がある。
 構造用製材、造作用製材、下地用製材 、広葉樹製材


D.力学とは
・最小の力で最大の効果を得るために学ぶ
 ピラミッド、ローマの水道。今の技術からすると重すぎる。
 もっと軽くできる。力の流れを解析して、適切な配置を行う。
・伐倒の受け口やツル等など、重機の形状等 かかわる部分はあるよ。

E.力学の用語

 荷重:重さを加え増すこと
 変位:物体の位置の変化
 応力:局部的にかかった力
 ひずみ:局部的な変形を評価する指標 
     変形量/元の長さ

大きさ、長さ
全体的荷重変位
局所的応力ひずみ

 ヤング率:変形しにくさの指標。高い方が変形しにくい。
      ヤング率は音の高さでわかる。音が高い方がヤング率が高い。
      →振動の伝わる速さ
       →中身が詰まっていると衝撃がはやく伝わる
        →音が高く:なる
  ヤング率=4*長さ*長さ*音の高さ*音の高さ*密度
  → 音の高さ=√(ヤング率/4*長さ*長さ*密度)   
 強度=破壊荷重に達した時の応力

※短くて太い方がヤング率が高いと思える。→その通り
 長いほど数字が増えそうだが、長いと周波数が下がるので!!

F.ヤング率を測定する
 木材を叩いて、マイクで周波数を測定し計算

周波数(Hz)長さ(m)厚さ(m)幅(m)重さ(kg)密度ヤング率
トドマツ13001.820.020.11.319362.368.11
カラマツ13241.820.020.11.917526.6512.23
短いカラマツ26000.90.020.11.055586.1112.84
太いトドマツ19001.350.10.16.24462.2212.16


G.ヤング率の強さ
 接線方向(T):半径方向(R):繊維方向(L)
 1     :2     :20


H.強度について
 圧縮強度、引張強度、せん断強度
 *
 繊維方向、版権方向、接線方向 などなど、いろんな方向から求める

 →その結果
 ヤング率と強度は緩やかな比例関係がある。

I.JAS規格
 品名:E95-F315


感想:
全体.柾目、板目、どちらが収縮しやすい、反りやすいを学ぶのは悪くはないと思うけど、
 含水率による収縮mmや含水率計の操作とか、林業大学校の必修科目に必要なのか?
 製材工場への就職を望まない。自伐系へのインターンを認めない学院なのに。
 

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