実習

2022/10/17 種苗技術

実習

美唄の林業試験場に行き、種と苗について学んできました。

①林業試験場とは

私も行って分かったのですが、下記の二種類がごっちゃになってました。
林業試験場:林業の試験場。種とか樹種とか木に関する研究。北海道に1個だけ(支所除く)。
 →木材の育成で価値を高める
林産試験場:林産物の試験場。キノコとかCLTとか生産物に関する研究。北海道に何個か。
 →木材の製品で価値を高める

北森カレッジを敷地に持つのは、森林研究本部林産試験場。
両方大事な研究だと思います。

北海道内で苗となる種は、林業試験場に集められ、数年間保管できるように保存しながら、
生産計画に基づいて苗畑業者に渡されます。
そのため、この1カ所が停電や地震でやられると、種が無くなる恐れが・・・
そういう意味では凄い重要な施設です。

ちなみに、敷地内(外)の立ち入りは可能のようですが、
ここは研究所で散歩コースじゃないですよ。汚れても知らないよ。 みたいな看板がありました。

針葉樹、広葉樹の人工林用だけではなく、園芸品種も植えられているようで、ネームプレートと見比べて樹を見るのも楽しかったです。

約400年のアカエゾマツの丸太が飾られていました。
この太さで地上高7mぐらいの位置だそうです。
位置が高いからか、大雪山の湯より綺麗な円形でした。
こんな大きな生きている樹を見ることはあるのでしょうか。

②苗について

苗木の仮伏せです。
元々植えてあった苗を根切りしつつ、他の場所に仮植えします。
右の画像がわかりやすいですが、斜めに植えています。
こうすることで、雪が降ってきても枝が真上から押されることが無くなり、枝が折れるなどの被害を防ぐことができます。
春になったら縦になるように植えなおすのだと思います。

③種について

貯蔵庫

低温にて数十トンの種が保管されています。
数年はここにある種で育苗が行えるようです。

松ぼっくりやドングリなどの実は、豊凶があるため、まずは保存して計画的な数量を使用していかないと、苗が作れない年ができたりしたら困りますからね。

左画像:松ぼっくりをトントンしたり竹串でほじったりして、種を取り出します。
 種には羽がついており、樹上で落下した場合は、風で散布されるようになってます。
右画像:トントンしてホジホジして、モミモミして羽を落とします。
 多少は羽と種が分離したでしょうか。
 羽をしっかり外したのちに、唐箕のように送風でいい種を選別してから、保管庫に入れます。

しかも、樹ごとに種を保管することで、どの樹が優秀なのかを追跡調査できるようにしているようです。
「もし他の樹の種と混じって分からなくなるようなことがあったら、捨ててください」と言われました。
種の採取を仕事として行う人が居るはずですが、これを正確にやり続ける。しかも大量に。というのはとても凄いと思います。

④その他

松ぼっくり自体を採取するために、高所作業車を使用している画像などは見たことありましたが、その後の種の採取もこんなに大変だとは思っていませんでした。

他にも、ナラの樹を1本ですが全体を網で囲い、葉が飛ばないように、他から入ってこないようにして、葉の量やドングリの数を数える等、地道な計測も行っているとのことです。
網の隙間から葉っぱが出る可能性があるため、周囲確認をして、落ち葉回収までするという。

本当に地道で大事な研究をされている所だと思いました。

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