①施業技術 間伐技術(種類と考え方、理論と指標)
②森林・林業概論 生物多様性①
①施業技術 間伐技術(種類と考え方、理論と指標)
外部講師として、北海道大学の教授を招いての授業でした。
ユーモアもあり、楽しい授業でした。
A.間伐は最大の育林
個体間競争を緩和し、直径成長を促し、樹形を整える。
B.国から見た林業
森林管理の第一義的な目的:多面的機能の持続的・十全な発揮
→木材生産は、上記の副産物
公共のためだから国費を投じている感じ。
現在の目標は、国内の木材消費の自給率5割
C.人工林は植樹して50年経過し、伐採するべき樹木が多い。
・民有林が多いために、国がコントロールできなかったため。
・木材産業は、先進国の産業である。
理由は、50年後を見越した管理が必要なため。
・日本は森林蓄積は多いが、50年後を見越した植樹をしたわけではなく、消費も足りない。
・日本は地形が厳しい。
植え付けは昔から人だから影響はないが、伐採の機械が入れないという時代遅れが続く。
今の林業は江戸時代の林業技術に機械が入っただけ。
植栽本数や間伐期間など、時代によって最適化をしていくべき。
D.北海道と本州の下刈り対象について
北海道:笹 高さ1~1.5m
笹の高さを超えるぐらい大きくなったら下刈り終了
本州:低木 高さ10m
樹幹を埋めて、林床に光が差さないようにする。そのため、植栽本数を増やす。
E.数値から見る森林
1.相対幹距比
樹木の平均個体間距離を上層高で割った値。
樹種ごとに適切な距離がある。カラマツよりトドマツの方が距離が近くても大丈夫
個体間競争効果として現れる。
→直径成長が抑制される。樹高成長は促進される。
→高密度では、細長い幹形で樹冠が小さくなる。森林蓄積は高密度ほど大きくなる。
2.収量比数
林分の込み具合を示す指標。0.8だと間伐対象。
2022/06/15 森林経営、森林・林業概論 林分密度管理図 と似たような物
3.樹幹投影面積
空から見て樹冠が埋めている割合。80%以上は間伐対象。
4.形状比
樹高/胸高直径。風害の影響が大きい。80以上で要間伐。70以下だと害を受けづらい。
5.樹幹長率
樹冠長/樹高。混んだ林分だと小さくなる。40以上を維持したい。
F.グループワーク
1.カラマツ収穫予測ソフトを使用して、間伐経路を作成
2.目的を立てて、その目的を達成するための間伐、主伐の予定を立てる(80年以内)
収量比数、形状比などの数値がいくつになったら、どれくらい間伐を行う。かをExcelで作成
3.6つの班で発表
コンスタントに太さを出す。大径木を目指す。天然更新を目指す。 などの目標を発表。
4.総括
江戸時代の林業の延長から脱出する。
今の林業は目的が決まっていない。
目的を達成するためには、いろんなルートがある。
なぜその時期にその量の間伐を行うのか。それは目的達成のルートなのか。を考える。
感想:
A.間伐で樹木間の競争を減らし太らせる。という考えは持っていたが、
「間伐は育林」という名称付けができていなかった。すっきりした。
B.国内の需要の増加を狙うが、国の補助金がないとそれまで維持も難しい。
円安以外にも、CLT材工場の増加、法整備。など色々必要だろうなぁ。
C.国土が狭く、人数が多い。→民有林が多い→計画的な行動が行えない。 は、前々から感じていた。
今の伐期が来ている樹木もブームで植えられ、値段が下がったから放置が多いと思う。
D.本州では、植栽本数を多くして灌木が成長しないようにする。そして、下刈りを減らす。
という考え方なのか。納得できる。
F.目標を決定し、Eを気にしながら計画を立てる。というのは難しい。
前提条件が緩かったため、あまり突っ込まれない発表はできたけれど。。。
②森林・林業概論 生物多様性①
外部講師として、道庁の方をお招きしての講義でした。
A.生物多様性とは
1.生態系の多様性 : 森林、高山、河川、沿岸、沼など
2.種の多様性 : 哺乳類、鳥類、両生類など
3.遺伝子の多様性 : 同じ種でも遺伝的に違いがあり、個性がある
※1があるから2があり、2があるから3がある。 森林も人工林や天然林など種類がある。
B.生物多様性の恵み:恩恵を「生態系サービス」と呼ぶ
1.基盤サービス : 光合成による酸素の生成、土壌形成、栄養循環、水循環など
2.供給サービス : 食料、燃料、水など人間の生活の資源
3.調整サービス : 森林による気候調整や水の浄化、洪水制御など環境を制御
4.文化的サービス : 癒しや景観、レクレーションなどの精神的充足
※1の上に2,3,4が乗る
※人間が理解しやすい形で分類して名称付けをしている。理解しないと保全活動も始まらない。
C.防風林のもつ多面的効果
・風による作物の被害を防ぐ
・地温・気温・水温を上昇させ、作物の育成を早める
※日陰による減収より、日陰以外の地温上昇による増収が多かった。(トウモロコシ)
・海霧の侵入を防ぐ
・風による土壌侵食を防ぐ
・生物多様性を守る
最近は、防風林が減っているが更新方法を気を付けて、防風林を残しましょう
E.生物について
・希少な野生生物
国としての希少種ではないが、北海道としての希少種などもあるため
北海道レッドリスト、レッドデータブック。が存在する。
・外来生物
「海外からやってきた」はもちろん「本州から北海道にやってきた」も対象。カラマツもそうね。
外来種被害予防3原則。
入れない!すてない!ひろげない!
2022/07/16-18 サークル山部/山菜部 ザリガニ採取 も同じ感じです。


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